セカンドロード

いろいろ考えてみる

 

一昔前ならきっとこの子は生まれて来なかったと思います。

それは、この子が顕微授精という体外受精で授かった子だからです。



 

 

 

唐突ですが、我が家は男性不妊がきっかけで顕微授精という体外受精で子供を授かりました。

以前、そのときの様子をネットに掲載しましたところいろいろな声を頂いたのですが、

実際に男性不妊と言っても旦那様が非協力的(検査したがらない)という声が多かったです。

 

私自身もまさか男性不妊とは思っておらず、ただ巡り合わないだけだと思っていたのですが、あるとき嫁が病院に行きましたら嫁に問題がなく、私自身の検査をしたら「無精子症」ということでした。何箇所か検査しましたが同じ結果でした。そういうことで私の男性不妊は発覚しましたが、原因の要因として考えられるのは小児癌を患ったときの「抗癌剤」ではないだろうか?と言うことでした。

 

おそらく、というか私自身最初にテセしか方法がない。と言われたときはすごく悩みました。それに協力するかしないかということにです。

しかし、協力することにしましたが、とてつもなく不安があり日々ネットで検索しても、男性によるテセ体験なんて見つかりませんでした。

 

そして協力をすることにするまでは、私よりも嫁がいろいろと検索していました。

おそらく検索でこのページにたどり着いた方は奥様ではありませんか?

 

では今回はテセ(tese)のみの経験をまとめます。

 

テセ(tese)とは

睾丸から精巣を出しそこから精子を探す。要は金玉を出すわけです。そして状態の良い精巣網をひっぺがして検査して精子を探すわけです。(私の場合、2時間程かかりました。局所麻酔でしたのその様子をモニターで眺めてました)

という説明だと男性は嫌なわけです。仮にも急所ですから怖いです。

できるなら全身麻酔が良い。(持ってないけど)一千万払ってでも全身麻酔が良い。とか考えましたが、後に考え方が変わります。

局所麻酔だから意識があるからいろいろと見聞きしたり、術中に医師から相談されたりとこちらから確認することもできるのです。

※結論から書くと、全身麻酔で精子が見つからなければ「本当にちゃんとやったの?」と猜疑心が芽生えたと思います。

 

では、経験者が語ります。(私は局所麻酔だったので全身麻酔は知りません。)

 

Q:痛いですか?

A:最初に書きます。テセ自体の痛みは…抜糸が痛かったですね。怪我で縫って抜糸したことある人はわかると思いますが、抜糸より痛くないということです。(しつこいようですが、個人差はあります多分。)

麻酔の注射がチクリとする程度です。3~5回程度だったと思いますが、歯医者で麻酔をするときチクチクすると思います。その程度です。

男性だと急所というイメージと、実際何らかのキッカケでぶつけたりして急所の痛みを知ってる人はすごく怖いと思います。でもその痛みと麻酔の痛みは全く別物で、献血で腕にチクッとされるのとたいして変わりません。

個人差はあるというのは全てにおいて前提ですが、たいして痛くありません。ドアで指を不意に挟んだら痛い。その程度ですし、痛みが続くこともありません。「チク」の一瞬だけです。

血液検査の注射みたいに血管に刺さらないとグリグリされることもありません。チク。ハイ終了です。

 

Q:手術中はどんな感じでしたか?

A:横にモニターがあったのでそれを眺めてました。全然痛くはないのですが、精巣網を剥がされる感覚はあったのでモニターを見ながら連動してたので不思議な感覚でした。 違和感などがあれば伝えたら麻酔の追加も行われました。

ちなみにこの時に片側の睾丸から精子は見つからないと言われて、「反対側も調べますか?」「追加料金かかりますか?」という会話をするほど余裕でした。「今一緒に行えば追加料金はかかりません」と言われてもすぐに返事できなかったので悩んでたら「少し考えてて下さい」と手術が継続されました。

自分の目でモニターで確認してるうちに、どんな部位を検査にまわしたりしてるのかをリアルタイムに確認できて自分でもある程度判断したりするのでここで「見つかりませんでした」と言われても、諦めも付きます。ちゃんとやったの?とは思わないでしょう。

※ただ…なかなか見つからなかったので医師のイライラも伝わって来ました。(逆にそれだけ一生懸命やってくれてたということですが)

 

Q:見つからなかった人の気持ちはわからないでしょ? 

A:これは見つかったから言えることでは…とおもわれるのかもしれませんが、先述の通り、「見つかりませんでした」の宣告も受けています。

そもそもテセの可能性自体が低く、私の場合は抗癌剤治療もしていたために確率は(わからないという前提で)1%もない。というようなことを聴いていたので、あぁそうですか。という感じでした。そもそもいくつもの病院で「無精子症」と言われてるのでそこにショックはあまりありませんでした。

 

Q:見つかったときは?

A:ただ泣きました。検査員の人だと思いますが「見つかりましたー」と馬鹿でかい声で医師に伝えていたので、医師から報告を受ける前に直接聞いてました。見つからないのを前提で、見つかったら良いね。という感じでしたので。

量としては少ない方だったようですが、感動しました。

 

Q:仕事復帰までの日数は?

A:翌日フォークリフトに乗ってましたが…当日も縫ったあと1時間程度で歩きました。当日帰宅も東京から自宅の静岡へ自家用車です。(さすがに運転は嫁に任せました)。 重量物など重労働でなければ仕事への影響はたいしてありません。術後にそのまま仕事に行く人もいたことがあるそうです。

 

ということで、テセの恐怖を理由に非協力的な人には「あまり痛くない」と言うよりも、経験者は語る。にしたほうが良いかとおもって部分的に書きました。

ちなみに「反対側を調べますか?」と聞かれて即答しなかったら「考えて下さい」と言われて「じゃぁ反対側もお願いします」と決めたと同時くらいに見つかったので、反対側は切っていません。

 

現在凍結の受精卵が19個あるのでテセをする必要はもうないと思いますが、何らかの事情で、「もう一度」となったときの返事は「やります」と即答できるほど大した痛みなどはありませんでした。

 

下の歯の親知らずを抜いた時、反対側も(もしかしたら)抜くことになったりするのかな…もう一回か…はぁ…と思っていますが、私には下の歯の親知らずをもう一本の方を抜く方が怖いです。

 

そして最後になりますが、

当初、テセ(tese)を恐れていた理由のひとつに動物の存在意義は「子孫を残すため」とか「種の繁栄のため」とか授業で聞いたことがある人もいると思います。

人間も動物です。

ということは、不妊=存在価値がない。と自分の存在は何なのだろうとか考えたりもしました。(妊娠が自然という教育(授業)が悪い。うん。)

子供がいなかった(とはいっても26歳でしたが…)「結婚してるのに…」と馬鹿にされたこともあります。
すでに男性不妊と判明した後だったのでグーが数発でてしまいました。

 

プライドの観点から非協力的に見えるのかもしれませんが、結構な男性が悩んでると思います。かと言ってどうしようもないのですが、テセは最後の扉のようなものですから、もしも「見つからなかった」という場面の想定をキッチリしていないとただ扉を閉ざされてしまっただけの状態になります。 正直怖いです。

 

我が家は男性不妊が発覚したときに一度治療を諦めました。体外受精とか調べてなかったので、終了だと思ったのです。

 

共働きだったので子供のためとか考えることもなく週5日は駅前で飲んでまわってました。将来は堅苦しい日本よりも適度に貯金して海外移住だ。いっそ家を持たずに常にどこかしら旅行しても良いかもしれない。

残すこととか考えなくても良い。と、正直将来は明るすぎました。

 

でもテセという存在をその後知ったことで治療の再開になって今に至るわけですが、もしもテセで見つからなかったら将来の移住先を探してたと思います。

そもそもそんな考えも浮かぶようになったからテセを受けてダメだったとしても、こっちの道があるさ。と前向きに慣れたのかもしれません。

 

テセ経験の男性側からの情報が余りにもないので、ご質問等あればこのページの下の方に問い合わせフォームがあるので使って下さい。

可能な限り返事をしていきます。

 

Popular Posts:

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 男性不妊 テセ(TESE) 旦那が非協力
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed
[`tweetmeme` not found]
[`grow` not found]

ページ上部に